投資信託ではなく個別株を買う理由

世間では、投資信託を買って寝かせておけばいい、みたいな風潮がある。
確かに、確かにそのほうが楽だし、合理的なのかもしれない。

しかし、私は投資信託(ETFを含む)ではなく、個別株投資をしている。
その理由について述べてみようと思う。


自分が良いと判断した銘柄だけ持っておきたい

投資信託を買うと、数百、数千という数の銘柄に投資することになる。
その中には、いい銘柄もあればクソみたいな銘柄もある、正に玉石混交の状態だ。

例えば、日経平均に連動する投資信託を買えば、東芝みたいな企業にも投資することになる。(東芝は既に除外されたが)

私は投資信託を介して、こういうクソ銘柄に投資してしまうことに抵抗がある。
だから、個別企業の業績、事業内容を調べて、自分がいいと納得できた銘柄だけ持つようにしている。


信託報酬を払いたくない

投資信託はプロに運用を任せているので、当然運用で発生するコストを投資家側が支払わなければならない。
このコストの代表が信託報酬だ。

ここ最近、信託報酬はかなり低くなってきており、さらに投資信託特有の税制上の優位さがあるので、一概に信託報酬を払うから損だとは言えない。

でもやっぱり私は信託報酬を払いたくない。

私は「固定費」というものが好きじゃない。
月額料金、年会費が掛かるサービスは、普段からあまり入らないようにしている。
損するからというよりは、単純に気分が悪いという感情論が主な理由だ。

ということで、私は持つことにはコストが掛からない個別株を買っている。


経営者目線で考えられる

私が個別株投資をする1番の理由はこれだ。
個別株を買うときは、当然その企業の事業内容と業績を調べ、将来性などを予測する。
これは極めて経営者に近いことをやっている。

投資と経営は、本来かなり密接な関係だ。
しかし、投資信託を買うだけでは、経営のことなど一切考えなくてよい。

自分は経営などしていないのだから、経営者目線になる必要もないし、経営のことを考えるのは時間の無駄だ、というのはある意味合理的ではある。
投資信託で投資の手間を省ければ、普段の生活、仕事に集中できる。

だが、これでは投資をしていても、結局のところ労働者の思考から脱却できない。
株を買っているのに、経営は自分とは関係のないものだと思ってしまう。

個別企業のビジネスモデル、収益構造を調べることは、経営や経済について本当に勉強になる。
その経験は、将来事業を興す際にとても役に立つはずだ。

・・・

以上の理由から、私は個別株投資をしている。
しかし、2017年の私の投資成績は、市場平均を大きく下回っている。

いくら銘柄分析をやろうが、それで市場平均に勝てるわけでもない。
結局のところ、投資信託が合理的なんだろうか…


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