夫婦共働き×子育て外注=最強

橘玲著『専業主婦は2億円損をする』を読んだ。

今でも、日本人女性の3割は専業主婦になりたいそうだ。

しかし、今の時代、専業主婦で幸せになるのは難しい。
なぜなら、専業主婦は他人(夫)の収入に依存しているからだ。

よほどの金持ちと結婚できたのなら話は別だが、こんなのは宝くじを当てるのと同じだ。
ごく一般的な人と結婚して専業主婦をやってたら、いろいろと制約が多くて、窮屈な思いをするだろう。

やはり、自分で使うお金は自分で稼いでこそ自由が手に入る。

しかし、子供が生まれたらそうも言ってられないという現実がある。



時間と言うのは誰にでも平等に与えられており、1日は24時間しかない。

子供が生まれたら育児に時間を割かなければいけないが、その分、別のことに使う時間は減ることになる。
通常、何の時間を減らすかと言ったら、1日の大半を占める仕事の時間だ。

しかし、仕事の時間を減らした場合、職場での評価はどうしても不利になる。

長時間労働が偉いとは言わないが、どう考えたって育児をしないでずっと働いている人のほうが、スキルも向上しやすいし、成果も出しやすい。

育児を自分ですると、出世コースから外れてずっと低賃金か、退職してパートか専業主婦にならざるを得ない。

そして、こうなると経済的な問題が発生することに加えて、上で述べたように自由がないから不幸になってしまう。

結局のところ、仕事と育児の両立は無理とは言わないまでも、かなり難しい。

だとしたら、この問題を解決する最適な方法として考えられるのは、夫婦共働きで収入はしっかり確保し、かつ育児は自分たちではしないというものだ。

育児を外注するにはベビーシッターを雇うことなどが考えられるが、日本ではあまり一般的ではない。
保育所も、夕方に迎えに行かなくてはいけないのでは、普通に働いていたら無理だ。
となると、育児は自分の親に任せるというのが最も現実的な方法になる。

中には、育児は親がやるべきだと考える人もいるかもしれない。
しかし、行動遺伝学により、親による子育てが子供の能力や性格に与える影響はほとんどない、ということが示されている。
つまり、極論を言えば、誰が育てても同じなのだ。

別におばあちゃんっ子でも普通に育つ。

しかし、それでも仕事と育児を両立したいと思う人もいるだろう。
その場合、フリーランスとなり会社に属さずに働くという方法がある。

フリーランスになれば時間はある程度自由がきくから、仕事と育児を両立できるかもしれない。
ただ、フリーランスで稼ぐには、自分がそれなりのスキルを有している必要がある。
橘氏もこの方法を推奨しており、私もできるならこれが一番いいと思うが、個人的にハードルは高めだと思う。