無理に賃上げするのもどうかと

2018年春闘始動!3%の賃上げが難しい理由 | 国内経済
政府は企業に対して3%の賃上げを要求している。
賃上げにより、個人消費を促進させるのが狙いだ。

日本の景気を活性化させるには、日本のGDPの約6割を占める個人消費を促進させる必要がある。
政府の考えも分かるが、企業に無理に賃上げさせるのはどうかと思う。


賃上げすれば、そら少しは消費は増えるかもしれないが、でも所詮「少し」だ。
景気を改善するには至らないと思う。
それよりも、インフレが進まない今の状態での賃上げは、企業を収益を圧迫することになる。

ここ最近は企業の業績も好調のようだが、それでもグローバル化によって熾烈な競争に晒されている。
競争に勝ち抜くには、コストをいかに削減するかが重要だ。

そして人件費は企業にとって立派なコストだ。
企業はいかに人件費を削減するかを考えている。

そういった状況で、政府の要請でしぶしぶ賃上げすればどうなるか?
企業は賃金が上昇した分、人員を削減しようとするか、もしくは代わりに低賃金の国の人を雇おうとするだろう。

今はグローバル化によって、人件費の高い日本人ではなく、低賃金の国の人を現地で雇いやすくなったり、ITの発達によって、人員削減の圧力が高まったりしている。

つまり、賃上げしたところで、企業に残れた人はいいが、結局はクビになる人が増えるだけだ。
それでは全体の個人消費も増加しない。

そもそも、賃金はインフレに連動して上がるものだ。
まずは景気を改善してインフレを起こして、それから賃上げだろうが。
政府に言われたから賃上げとか、経営としてはクソ以下だ。
完全に株主を舐めきった行為である。

景気を改善するなら、まずは日本企業のクソ低い生産性を何とかすることだ。
ただ、それにはあまりにも多くのハードルがあり、それが多くの人を日本に対して悲観的にしている理由でもある。


0 件のコメント :

コメントを投稿