凡人がセミリタイアするなら必然的にミニマリストにならざるを得ない


仕事が嫌で働きたくないから、会社を辞めてセミリタイアする。

素晴らしい志だが、普通は会社を辞めると収入が激減する。したがって、セミリタイア生活を成り立たせるには、生活コストを出来るだけ下げる必要がある。

必ずしも「生活コストを下げる=生活水準を下げる」というわけではないが、生活コストを下げるには、不要なものを極力買わないミニマリスト的な生活にならざるを得ない。


凡人がセミリタイアするのは無茶

そもそも、凡人が働かないで暮らすというのが無茶な話だ。

凡人は自力で稼ぐスキルがないので、セミリタイア後に働いていたときと同じ収入を維持するのは不可能だ。というか、それができるのなら、最初から会社で嫌々働く必要がない。

基本的には、会社で働きながら蓄財して、セミリタイア後は何かしらの資産運用をして、その微々たる運用益で何とかギリギリ生活するというのがよくあるパターンだ。

セミリタイア後も余裕のある生活をなんて言っていると、いつまで経っても会社を辞められない。

普段の生活もストイックに

こんな無茶なことをするのだから、普段の生活もとことんストイックにする必要がある。

とにかく無駄を出来るだけ排除し、支出を削れるところはとことん削る。贅沢なんてもってのほかだ。

ものを買うときは、それが必要かどうかを徹底的考えてから買う。買うときは、それがあると如何にいいかを考えるのではなく、それがなくても困ることがあるかどうかで考える。ないと本当に困るものなんてそんなに多くないのだから、こう考えることで無駄遣いを抑えることができる。

節約も、ちまちましたものをやるのではなく、効果の大きいところ(家賃、光熱費、通信費、税金など)から重点的に取り組む必要がある。

とにかく徹底的な無駄の削減および効率化をやらないと、セミリタイアが遠のく。

人間関係にもミニマリズム

こういったミニマリズムは、なにも物に対してだけじゃない。人間関係についても適用される。

不要な人間関係というのは、付き合いを維持しても出費がかさむだけだ。

何も得られない飲み会に参加して、交通費を合わせて1万円くらいの出費というのは、セミリタイア後ではそれなりにきつい出費だ。こういう人間関係を断ち切るのは、一つの節約の方法だ。

また、結婚しない(家族を持たない)というのも、ある意味人間関係ミニマリズム的な生き方だ。

私の場合は

私は完全にセミリタイアしているわけではないが、今は適当にバイトしているだけなので、片足セミリタイアに突っ込んでる状態だ。

サラリーマン時代と比べると収入は極端に少ないから、いつも生活コストを下げることばかり考えている。

当然贅沢もあまりできない。たぶん車を買うだけであっさりと生活が破綻すると思う。

結婚もしてないし、友達も少ない。だから交際費がほとんどかからない。

でも、こんな生活でもサラリーマン時代に比べたら幸せだ。ストレスの強度が比較にならない。

「まとも」な生活はできない

こんな生活で楽しいのか?と思うかもしれないが、この生活で満足できれば、会社で働いていない分、膨大な自由の時間が得られる。これだけでとても楽しくないか?

たぶん世の中のほとんどの人は、もっと「まとも」な生活がしたいと思うだろう。だが、そもそもセミリタイアというまともじゃないことをするのだから、まともな生活が送れるわけがない。まともな生活がしたいなら、頑張って働くしかない。

もちろん、これは凡人に言えることで、会社を辞めても自力で稼げるような人はその限りではない。


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