しかし、それ以外に、現在の潮流であるフェミニズムも少子化の一端を担っている。
このことは既にいろいろと指摘されているが、報道で大きく取り上げられることはない。
たぶん、フェミニズムに対する否定的な意見は、今の流行りの「女性の社会進出」にそぐわないからだろう。
では、なぜフェミニズムが少子化の原因となるのか。
フェミニズムの浸透によって、結婚は従来のお見合い結婚のような半ば強制的なものではなく、自由に恋愛してするものだという価値観が広まった。
しかし、自由に恋愛するということは、そこには人間としての本能的な行動が強く表れることになる。
本来女性というのは、本能的に他の女性からモテる男性を好むようになっている。
ということは、女性たちはごく一部のモテ男をめぐって競争することになる。
一昔前みたいに一部の男性がハーレムを築いてどんどん子供を作るならそれでいいのだが、現在ではなかなか難しい。
今の先進国では、一夫多妻制は認められていないし、イメージも悪い。
そもそも、たくさんの女性と子供を養えるほどの経済力を持ったモテ男なんてそうそういないし、いろんな女性との間に子供を作ると、いろいろと責任が絡んでくるので、男性からしてもリスクが高い。
自由に恋愛できるごく一部のモテ男が、ポンポン子供を作らない・作れないのだから、そりゃあ少子化になるでしょって話である。
一部には、非モテ男性が増えたのが原因だという意見もあるが、それは男女の格差がなくなり、相対的に男性の魅力が下がっただけであり、そもそも、男性というのはほとんどが非モテなんですよ。
それに、モテるモテないというのも相対的なもので、男性全体のレベルがどうなろうと、結局は相対的に上位のモテ男にたくさんの女性が群がる構造は変わらない。
今のような自由に恋愛して結婚する状況で少子化を解決するなら、ごく一部のモテ男に頑張ってもらう、つまり一夫多妻制に近い状態にするしかないのだが、一夫多妻制にしたら、それはそれで女性蔑視だという批判が出そうである。
女性の本能がある意味一夫多妻制を望んでいるのに、それを自分で否定するという滑稽な様子が見られるかもしれない。
・・・
別に私はフェミニズムを否定しているわけではないですよ。
女性の立場が向上して、望まない結婚をする必要がなくなることで、昔より幸せになれるのなら、それでいいんじゃないですか?
みんな、少子化みたいな実感がないものより、自分に直接関わってくることしか興味ないですから。
まあ、恋愛市場での競争をせいぜい頑張って下さい。
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