結婚はお金と世間体のためにするもの


何のために結婚するのかという問いに対して、「相手のことが好きだから」「一緒にいたいから」と答えるのは結構なことだが、これは答えのようで答えになっていない。

結婚してもしなくても相手を想う気持ちは変わらないはずだし、結婚しないと一緒にいられないわけでもないから。

結婚制度の本質を理解すれば、この問いに明確に答えることができる。

ずばり、結婚はお金と世間体のためにするのだ


結婚はお金のため

結婚すれば家族になれるのだが、それは結局のところ、全てお金のことに関連してくる。

つまり、結婚制度そのものは、夫婦間でのお金の取り扱いに関する契約でしかないのだ。

もう少し具体的に言うと、結婚は所得の低い方が得をして、所得の高い方が損をする契約だ。

結婚をすると、所得の高い方が所得の低い方を養う義務が発生する。ここに結婚制度の全てが詰まっていると言っても過言ではない。というか、結婚制度って元々そういう設計思想だったような。

上記のことは、結婚したばかりの仲の良い夫婦ではあまり意識されないかもしれない。仲がいいなら、相手を養うことに特に抵抗はないから。

結婚がお金に関する契約だということが色濃く表れるのは、夫婦仲がこじれて離婚に発展したときだ。

この場合は、みなさんご存知の通り、所得の低いほうが合法的にお金をぶんどることができる。

男女に関わらず、低所得者にとって高所得者と結婚するのは、経済的に大きなメリットがあるのだ。

結婚は世間体のため

結婚するもう一つ理由は世間体のためだ。

結婚すれば、それだけで「既婚者」と言う身分が手に入る。

そして、既婚者と未婚者では、明らかに周りからの評価が異なる。

これは、結婚しているということは、それなりにまともな人間だろうというフィルターになり得る以上に、未だ社会では、結婚することが当たり前みたいな風潮が蔓延しているのが原因だろう。

日本において、生涯未婚率は既に20%程度もあるのに、結婚することをまるで義務教育で中学校に進学するくらい当たり前に思っている人が多すぎる。

彼らからしたら、結婚しないのは義務教育を受けないくらいに異常なので、それを避けるために結婚しなくてはならないのだ。

おわりに

もう一度言うが、結婚する理由はお金と世間体のためだ。これ以上でもこれ以下でもない。

夫婦仲が良好なうちは、上記のことはあまり意識されないかもしれないが、夫婦仲が悪化すると、愛だのなんだのは消えて、結婚制度の本質的な部分しか残らない。

今は夫婦仲がいいので関係ないと思っていても、3組に1組は離婚すると言われている世の中なのだから、決して他人ごとではないのだ。


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