最近、というか以前から「評価経済」という言葉をよく見かける。
まあ簡単に言うと、その人の評価や信用によって、お金や物がもらえたりする経済圏のことだ。
評価経済を定量的に具現化したのが、「VALU」というサービスだろう。
最近はあまり話を聞かないから、どうなっているのか分からないけど。
インターネットによって個人が直接評価されるようになり、ビジネスがしやすくなったのはすごいことだと思う。
ただ、評価経済がメジャーになるかと言われたら、そうはならないんじゃないかなあと思うわけですよ。
評価経済社会で最も成功しているうちの一人にキングコングの人がいるが、全員が全員あんな風に振舞えるわけではない。
また、仮にみんなが頑張って評価経済に乗り込んだところで、評価の対象が多すぎて、ほとんどの人は評価が付かないような状態になる。
結局は、一部のインフルエンサーみたいな人のところに、多数の人たちが群がる構図にしかならないと思う。
ちなみに、私はこういうのは、何というか宗教じみていてあまり好きではない。
あと、凡人が評価経済社会で注目されようとすると、必然と承認欲求のお化けになると思うんですよ。
注目を集めるためには、奇抜な、過激な発言をしまくる必要があり、それが行き過ぎると犯罪すれすれのことまでやってしまう。
場合によっては、詐欺まがいのことにまで手を染めるかもしれない。
便利な世の中になったのはいいんだけど、凡人がやり過ぎると大抵いい方向には行かないわけですよ。
とにかく私が言いたかったのは、評価経済なんてのは一部のすごい人たちに恩恵があるだけで、その辺の一般人が参入したところで、満たされない承認欲求によって生き辛くなるだけなんですよ。
もちろん、少数派に行けるに越したことはないけど、結局のところ、凡人は組織に所属してお金を稼ぐという今までどおりの状態が、まだまだ続くと思いますよ。
参考図書:
0 件のコメント :
コメントを投稿