みんな自分で決めるのが嫌いだよね

投資のプロが「投資アドバイザーの9割は不要」と提言する理由(山崎 元)

投資は、初心者ほど他人任せにする傾向がある。

最近、初心者中心にロボアドバイザーが流行っているのも、投資先の選別や運用を勝手にやってくれるからだろう。

個別株を自分で選ぶなんてもっての外で、投資信託すら自分で決定しない。


本当は初心者ほど投資先の選別や資産管理を自分でやって勉強したほうがいいし、他人任せにすることで余計なコストもかかる。

他人に任せたところで何かすごい運用をしてくれるわけでもなく、複雑に見える運用でも、結局はいろんなETF(上場投資信託)を組み合わせただけという場合が多い。

だったら、自分でこれらのETFを直接買ったほうが安上がりで同じ運用ができるし、資産状況の把握もしやすい。

でも、ほとんどの人はこれをやらない。

その理由としては、面倒くさい、興味がない、理解できないというのもあるが、上の記事内にもあるように、自分で責任を取りたくないっていうのも大きいんじゃないだろうか。

自分で決めて損をしたら、完全に自分のせいだけど、他人に任せて損をしたら、他人に責任を転嫁できるので、自分を責めなくてもよくなる。

これは、人によって程度の違いはあっても、誰もが持っている心理だと思う。

みんな、口では「自由がいい」と言ってても、いざ「自由にしていいよ」と言われたら、途端に他人任せにしたがる。

自由というのは責任を伴うので、みんな責任を負いたくないのだ。

責任を負わないためには、自由であってはいけないので、みんな無意識的に自由を奪う行動(他人に任せる、選択肢を狭める等)を好む。

レストランに行くと、やたら店員におすすめを尋ねる客をよく見かける。

以前は、何で自分で決めないんだろう?って思ってたけど、今思えば、たぶん自分で決めて失敗したくなかったんでしょう。

店員が勧めてきた料理なら、たとえ口に合わなくても店員のせいにすれば気が済むから。

たぶん、世の中こういう人のほうが多いんだろうな。



1 件のコメント :

  1. 自己責任なのは、個別株だろうがETFだろうが投信だろうがロボファンドだろうが皆同じだよ。
    だれも責任逃れようと思ってる人なんかいないと思うよ。
    あるとすると、投資に時間をかけたいかどうかと、自分の判断力に自信があるかないかだと思うよ。

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