富士通などのSIerの惨状を見ていると、太平洋戦争で負けた大日本帝国を思い出す | 文春オンライン
日本企業から優秀な人材がGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)などの企業に流出することが問題になっているようです。
そういえばついこの前、職場にラグビー部員がいきなりやって来るとか来ないとかで以下の記事が話題になってましたね。
GAFAに人材流出防げ NTTコムの新キャリアパス|出世ナビ|NIKKEI STYLE
終身雇用や年功序列といった日本型雇用のせいで優秀な社員の給料が上がらず、非効率的な経営で窮屈な思いをしてるなら、優秀な人から流出していくのはまあ仕方ないとは思います。
これを単に「日本企業はクソ」で切り捨てるのは簡単ですが、実際はそんなに簡単なことではないと思うのですよ。
日本型雇用にもメリットはちゃんとあって、それは多少無能でも多くの人が安定した雇用とそれなりの給料が得られることです。
日本の中間層が比較的分厚いのも日本型雇用の影響が大きいでしょう。
しかし、この雇用制度では優秀な人材だけで構成されたアメリカ企業と戦って勝てるわけがありません。
グローバル化で日本企業も世界とやり合わなくてはいけなくなった今、たくさんの人を抱える日本の雇用制度は、制度疲労を起こしているのです。
そしてついに富士通が耐えきれなくなり、45歳以上の社員を配置転換という名のリストラに処することになってしまいました。
日本企業も今後生き残るためには、優秀な人材を集めないといけませんし、そのためには高額な報酬を提示する必要があります。
そうなると無能な人材を抱えている余裕はありません。
おそらくこの流れは加速して、日本の雇用制度もアメリカに近づいていくんじゃないかと思います。
企業は優秀な即戦力になる人材を求めるようになり、無能な人はどんどん切られていきます。
また、企業が社員を教育するインセンティブもなくなるでしょうし、先輩社員が後輩を指導するメリットもなくなります。
だって年齢じゃなく能力で評価されるなら、他人の教育をするよりも自分のスキルアップに専念したほうがいいでしょ?
自分でスキルアップができる有能な人は、自分の能力が評価されて、給料も上がってさぞかしハッピーになるでしょうが、そうじゃない無能な人にとってはかなりつらいことになると思います。
まあ要は格差の拡大ということです。
かく言う私も、学歴だけは無駄に高いですが、労働ではどちらかと言うと無能な部類です。はっきり言ってろくなスキルも持ってません。
そのため、今後の展開には一抹の不安を感じております。
しかし、偶然にも私はこのタイミングでセミリタイアするに至れたので、この先不安に駆られながら労働市場で疲弊することもおそらくない(と信じたい)と思うと、結構幸運なのかもしれません。
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