節約にもいろいろありますが、本気で節約したいなら節約効果の高いものから実施していく必要があります。
しかし、世の中にはこの原則が分かっていない人が結構いるようです。
今回は各種節約を、その効果の高さに応じて4段階に分類分けしてみました。
優先度4(最優先でしたほうがいい)
月数万円以上の節約効果が見込まれるもの。・住居費
賃貸にしろ持ち家にしろ、多少の不便さと狭さを受け入れられるなら、節約効果は最も高いです。
ド田舎までとはいかないまでも、東京から地方都市に引っ越すだけでもかなり違います。
・自動車関連費
車は購入費、維持費ともに高いので、車を持たないことによる節約効果は大きいです。
ただし、車を持たないことと、住居費を安く抑えることは両立させづらいところがあるので、バランスを考える必要があります。
・教育費
これは子供がいる人限定ですが、現代において子供の教育費の負担は大きいです。
塾に行って私立の学校に通うなんていうのは、将来医者か弁護士にでもならない限り割に合わないでしょう。
塾にも行かず、小学校から大学まで国公立が理想ですが、そう簡単でもないので、できそうにないならさっさと就職するのもありだと思います。
優先度3(概ねやったほうがいい)
月数千円から1万円程度の節約効果が見込まれるもの。・通信費
おなじみの固定費ですが、格安SIMを導入するなど、やり方次第で大幅に節約することができます。
・自炊
毎日外食で済ませると、食費が安くても1日1,000円くらいはかかりますが、自炊することで半額以下くらいには抑えることができます。
料理が得意でないなら、米だけは自宅で炊いて、あとはスーパーで適当な惣菜を買うだけでもそれなりに節約できます。
食材をそろえて1から自分で作るのは時間や手間がかかりますので、料理が趣味でもない限りそこまでする必要はないと思います。
・保険見直し
保険に全く入るなとは言いませんが、会社で何となく加入した生命保険などはなくてもいいことがほとんどです。
・嗜好品、贅沢品を買わない
酒、たばこ、お菓子など習慣性のある嗜好品や、高価な贅沢品を買うと地味に家計に響きます。
買い物に関する節約の基本は「なくても困らないものを買わない」なので、これらを買わないだけで節約としては十分です。
優先度2(やってもやらなくてもどっちでもいい)
月数百円程度の節約効果だが、労力がほとんどかからないもの。・ポイント収集
いわゆる「ポイ活」ですが、節約効果はたかが知れているので、やりたい人だけがやればいいです。
ただし、支払いをクレジットカードに集中させてポイントをためるのは楽なのでいいですが、よく分からない細かいポイントを得るためにあれやこれやするのは、労力に見合わないのでやめたほうがいいと思います。
優先度1(むしろやらないほうがいい)
月数百円以下の節約効果で、継続的に労力がかかるもの。・スーパーで値引き品を買い漁る
値引きといっても高々数十円ですし、そのためにチラシを見たり、買い物に行く曜日・時間帯をわざわざ合わせるのは割に合わないです。
また、値引きに惑わされて不要なものを買ってしまいがちです。
「安くなっているから買う」ではなくて、「必要な物だけを買う」ほうが節約効果としては高いです。
その他にも、主婦が好みそうな節約はほぼ全てここに入ります。
どれも節約効果が少なく、何かしら毎日不便を強いるものばかりです。
・・・
以上、抜け落ちてるものもあるかもしれませんが、まとめてみました。
節税は収入の多さによって効果が違うので今回は省いています。
やはり優先度の高い節約のほうが効果が高いだけでなく、かかる労力も最初の1回だけというのがやる価値を高めていますね。(つまりどれも固定費だということ)
また、優先度1と2は、節約というよりは趣味としてやるもの近いと思います。
私の印象では、多くの人が優先度1、よくても2の節約しかしてない印象ですね。
文藝春秋 (2012-09-20)
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