貸株をするときの注意点

実は今年の1月から貸株を始めました。

「貸株」とは文字通り株を貸すことで、貸しているので当然金利が付きます。

貸した株は空売りに使われるので、空売り需要のあるクソ株ほど貸株金利は高い傾向にあります。


貸株は配当が「配当金相当額」という雑所得になるリスクがあることから、以前は避けていたのですが、株の税制が変わって事情が変わりました。

今年の確定申告から、所得税と住民税で異なる課税方式を選べなくなったことで、基本的に株の所得は申告はしなくなったのですが、それだと基礎控除が余ってもったいないんですよね。

そこで、基礎控除内で何か追加の所得があればなぁということで、貸株をやることにしました。

というわけで、以下は貸株をやるときの注意点です。

ちなみにSBI証券での話です。


まずは保有株の「保有区分」について知る必要があります。

信用口座を開設していない場合、保有株の状態は「保護」か「貸株」の2通りでシンプルです。

基本は貸株するかしないかだけ考えておけばいいです。

一方で、信用口座を開設している場合は、さらに「代用」と「担保貸株」の2つの状態が追加され、やや複雑です。

代用は、信用取引の担保になってる状態で、担保貸株は、貸株と同時に信用取引の担保としても使える状態です。

信用口座を開設しているなら、特定口座の保有株は基本「代用」になっているので、貸株をする場合は、「貸株」か「担保貸株」かを選ぶ必要があります。

そしてこの「担保貸株」ですが、何となくいいとこ取りな印象がありますが、別にそういうわけではなく、貸株金利が貰えるかどうかは抽選で決まります。

正確には、貸株に出されるかが毎日の抽選によって決められ、当選したら貸株に出され、「特別金利」がもらえるという仕組みです。

この特別金利は通常の貸株金利よりやや高いです。

当選確率がどの程度かは分かりませんが、信用取引をあまりしない人なら担保貸株のメリットは少ないように思うので、私みたいに貸株金利が目当ての人は普通の貸株を選んだほうがよさそうです。

ちなみに、SBI証券でこの普通の貸株への設定が結構分かりにくくて、ちゃんと理解していない人がやると、多分うっかり担保貸株にしてしまうと思います。

面倒なので詳しくは説明しませんが、普通の貸株にしたいなら、「貸株振替」の項目から設定する必要があります。


もう一つの注意点は、配当と株主優待です。

保有株を貸株にすると、配当は「配当金相当額」という雑所得になり、優待ももらえません。

ですが、SBI証券には配当と優待の自動取得機能があるので、基本的にはこの機能を使うことになると思います。

この機能を使うと、配当や優待の取得日に一旦貸株をやめることになるので、その分貸株金利が減りますが、配当が雑所得になり損益通算できなかったり、優待がもらえなかったりするほうがデメリットなので、あえて貸株金利を優先するメリットは薄いでしょう。

ちなみ、この自動取得機能は、権利取得を保証してるわけではありません。

SBI証券が何らかの理由で権利日の情報を取得できなかった場合、配当や優待の権利が取得できないリスクがあります。(多分稀なことだと思いますが)

また、株主優待には、株の保有期間を定めているものもあり、その場合、貸株に出すと保有期間がリセットされる可能性があります。(株主番号が変わると保有期間がリセットされる)

というわけで、私は優待のある銘柄は全て貸株に出さないことにしました。

保有期間の条件がない優待も、今後いつ保有期間の条件を付けるか分かりませんからね。

あと、日本株だけじゃなくて、米国株も貸株に出せますが、米国株は金利がドルで支払われて、そのときの為替レートを自分で記録して円換算しないといけないのがとんでもなく面倒くさいのに加えて、日本株に比べて貸株金利がかなり低いので、私は米国株の貸株はやらないことにしました。


ちなみに、1月分の貸株金利は155円でした。


少なすぎて草ですが、1月の終わり辺りから貸株を始めたのと、日本株の一部をNISAに移したことで(NISA口座保有分は貸株にできない)、かなり少ない額になっています。

2月以降は多分月600円くらいの収入ですかね。

それでも微々たる収入ですが…

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