「逃げること」はいいことか悪いことか

「辛いことでも逃げずに頑張れ」というのは昔からよくある価値観だが、最近は「逃げることは別に悪いことではない」という価値観も台頭している。

で、結局「逃げること」はいいのか悪いのかどっちなんだよって話だが、僕は「場合による」としか言えないと思う。



全てのことから逃げずに頑張るのも、全てのことから逃げるのも不可能だ。
かと言って、何事からも逃げはしないけど、頑張りもしないみたいなのはお勧めしない。
これは、悪い現状維持の方法だ。

やるべきなのは、逃げないで頑張ることと、逃げることをしっかり区別することだ。

逃げないで頑張るべきことは、自分にとって必要なことや、自分が得意なこと、好きなことなどだ。
反対に、逃げるべきことは、自分にとって不要なこと、不得意なこと、嫌いなことだ。

自分にとって必要なことは、やらないと自分が困る。

得意なこと、好きなことは、たとえ辛いことがあっても、とことん努力したほうがいい。
なぜなら、そうすることで何かしら成功を収めることができるからだ。

何かを最後までやり抜く力のことを「グリット」と呼ぶ。
余程の天才でもない限り、グリットなくして成功はない。

一方、自分にとって不要なことは、やるだけ時間の無駄なのだから、やらずにさっさと逃げたほうがいい。

「不要なこと」には、不要な人間関係も含む。
自分にとってなんのメリットのない人間関係は、断ち切ったほうがいい。
維持したところで、時間やお金を浪費する、精神的苦痛を味わうなどデメリットしかないからだ。

また、不得意なことや嫌いなことは、いくら努力してもうまくいく可能性は低いから、逃げたほうがいい。
鬱病になるのはこういうことから逃げなかった人だ。

ただ、嫌いなことでも、必要なことなら逃げないほうがいい。
後で困ることになるからだ。

これの極端な例がホームレスだ。

ホームレスになるような人は、仕事でちょっとでも嫌なことがあるとすぐ逃げる。
ここでの「逃げる」は、正式に辞めるということではなく、文字通り逃げる(バックレる)という意味だ。

また、家賃の支払いからも逃げる(滞納する)から、住居から追い出される。
さらに、生活保護の申請からも逃げるから、そらもうホームレスをするしかない。

あらゆることから逃げてきた人間の末路がホームレスなのである。


話が逸れたが、言いたいことは、逃げずに頑張ることと、逃げるべきことをしっかり区別しようということだ。
少し抽象的になったが、自分の場合に当てはめて考えてみてほしい。


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