ここ最近は正に「禁煙ブーム」といった感じで、嫌煙家たちの声が大きくなっている。
ただ、嫌煙家たちを見ていると、言っていることが「オタクきもい！犯罪者予備軍！」と同じなんだよ。
彼らはとにかく「自分の嫌いなもの＝悪いもの」だと思い込み、そして叩きやすい対象を叩いて悦に浸る。
まあ、大衆らしい行動と言えばそうなんだけど。
健康に悪いから禁煙
禁煙化の流れになっている理由の一つに、「健康に悪い」というのがある。まあ、確かにタバコは健康には良くはないだろう。
だけど、タバコを吸ったら即病気になるわけではない。
ずーっと吸い続けていたら、何十年後に何かしらの病を発症するかもしれないという程度だ。
この程度の健康に悪いものは、世の中にたくさんある。
酒をずっと飲み続けていたら肝硬変になるかもしれないし、甘いジュースやお菓子をずっと飲み食いしていたら肥満・糖尿病になるかもしれない。
要は程度の問題なんだよ。
タバコも酒やお菓子と同じで嗜好品の一つだ。
嗜好品は節度を持って楽しめばいいわけ。
「健康に悪い」という理由でタバコを禁止するなら、他の嗜好品も禁止しないと筋が通らないわけで、タバコだけを禁止にすることにはなんら正当性はない。
あと、「健康に悪い」のは喫煙者本人だけでなく、受動喫煙する側にも言われる。
特に、主流煙よりも副流煙のほうが毒性が強いから、受動喫煙のほうが健康被害が大きいというのはたまに聞くが、これはさすがに無理があるだろう。
なぜなら、一番副流煙を吸っているのは喫煙者本人だから。
受動喫煙者は副流煙でも、薄まった煙を吸っている。
それに受動喫煙者には、嫌なら煙のないところに行くという選択肢もある。
迷惑だから禁煙
ということで、健康上の理由はタバコを禁止にする根拠にはならないのは分かったが、禁煙化のもう一つの理由に「迷惑だから」というのがある。タバコは火をつけて葉っぱを燃やすから煙が出る。
タバコに限らずものを燃やしたら煙は出るわけで、人がいるところで煙を出すのは確かに迷惑だ。
だとしたら、喫煙のマナーとしては、人のいない場所や、決められた場所で吸うべきだ。
では、今の日本ではどうなっているか。
まず路上喫煙は禁止されているし、喫煙できるのは喫煙所等の「吸っていい」とされている場所か、もしくは自宅だ。
これ以上どうするんだよ。
もう十分分煙は進んでいる。
実際、普段の生活でタバコの煙に遭遇することはほとんどない。
飲食店ではまだ分煙が不十分だという意見もあるが、居酒屋以外のレストランは大抵喫煙席と禁煙席が分けられている。
だが嫌煙家たちは、喫煙席から流れてくる薄まったタバコの煙を敏感に検知できるようで、「健康被害に遭っている！全面禁煙にしろ！」と日々文句を垂れている。
だが、喫煙席で吸っている以上、別に悪いことはしていないので、どうしても嫌なら頭を下げてタバコやめてもらうか、店から出るしかない。
「タバコなんてなくてもいいんだから全面禁煙にしろ」と思うかもしれないが、タバコがなくていいこと以上に、あなたがレストランに行く必要もない。
あなたみたいな極端な人間が店に来なくても別にどうでもいいわけで、素直に全面禁煙の店を見つけるか自宅で食事をすればいいんじゃないかな。
また、路上喫煙者も嫌煙家たちの格好の的だ。
路上喫煙者はそもそも条例に違反しているし、ポイ捨て等マナーもなっていないから、これほど叩きやすいものもないだろう。
確かに、道端を歩いていてタバコの煙が流れてきたら迷惑だ。
だが、道端で迷惑なものは他にもある。
バスやトラックの排ガスはたまに強烈な臭いを発するし、酔っ払いが騒いでいることもあるし、大音量で音楽を流しているやつもいるし、とにかくヤバそうなやつとも遭遇することもある。
こういうときどうするか？
すぐにその場を立ち去るだろう。
そして、それで終わりだ。
でも、路上喫煙者が放つ煙に遭遇したら、「健康被害を受けている！迷惑だ！」となぜか強気になって生き生きとしだす。
いや、外なんだから普通にどっか行けばいいだろ。
それとも、拘束されて強制的に副流煙を吸引させられているのだろうか。
もちろん、条例的にもマナー的にも、路上ではなく指定された場所で喫煙するのが望ましいのは言うまでもない。
加熱式タバコは？
煙が迷惑だから禁煙にするというのなら、最近登場したIQOSのような加熱式タバコは既にこの問題を解決している。以前、食事の場で、私の隣に座っている知り合いがIQOSを吸っていたが、煙は一切出ていなかったし、臭いも全く気にならなかった。
吸った後の息を直接嗅がせてもらったら、独特の香ばしいにおいがしただけだった。
まず、人の息を直接嗅ぐことなんてないし、この程度のにおいが気になって仕方ないのなら、日常生活にも支障が出るんじゃないか？
タバコを叩く前に病院に行った方がいい。
加熱式タバコは、その安全性も議論になっている。
加熱式でも、ある程度化学物質は含まれるから無害ではないと。
いや、当たり前だろ。
そもそも世の中完全に無害なものなんてない。
それに化学物質なんてそこら中に溢れている。
家の中にはハウスダストや新築の家に多いホルムアルデヒドなどの化学物質。
外に行けば車の排ガス、食べ物や飲み物にはいろんな添加物…
タバコだけ少しでも害があれば袋叩きにするというのはおかしいだろう。
おわりに
長々と語ってしまったが、嫌煙家がいくら声を上げようが、結局タバコはなくならないだろう。だって、完全に禁止されている麻薬や覚せい剤ですらなくならないのだから。
人間が動物である以上、快楽を追求するのは仕方ない。
そういえば私の立場を表明していなかったが、私は非喫煙者で、タバコは一度も吸ったことがなく、タバコの煙は嫌いだ。
日本の分煙は十分だと思うが、強いて言うなら居酒屋も分煙してほしいと思うことはある。
ただ、居酒屋ってそういうところだし、嫌なら私が行かなければいいだけだ。
最後に金美齢氏の金言を紹介しておこう。
私は吸わない。けれど「嫌煙権を振りかざすのはいじめです」 | 愛煙家通信 Web版 - 喫煙文化研究会1
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