年をとるに連れて生活水準が下がっている

生活水準は、年をとるに連れて上がっていくのが一般的だ。

しかし、私の場合は逆である。

年齢としてはもうすぐ30になろうとしているのだが、生活水準はこれまで一貫して右肩下がりである。

まあ、生活水準を下げざるを得なかったというよりは、自分から下げにいっているという感じだが。



まず、学生時代までは、いたって普通の生活だったと思う。

ずっと実家で暮らしていたこともあり、食事もそれなりにちゃんとしたものを食べていた。

それに、当時はまだ今みたいな極端な節約志向にはなっておらず、ほしい物は比較的すぐに買っていた。

生活水準が下がってきたのは社会人になってからで、食事は明らかに質素なったし、物欲も減り、物を買うこと自体が少なくなった。

お金に余裕ができる社会人になってから生活水準が下がるのもおかしな話だが、たぶん仕事が辛くていろいろ余裕がなかったんだろうと思う。あと、株式投資を始めたのも影響しているかもしれない。

会社を辞めようと思ってからはさらにこの傾向が強くなり、今では食費は1日400円以下、必要なもの以外は一切買わないを徹底している。(今は実家暮らしだが、親と生活リズムが合わないため、食事は自分で用意している)

バイトも辞めて完全に無職になったら、将来的にはもう1段階生活水準を下げることになるだろう。

・・・

こんな風に生活水準が右肩下がりなのにも関わらず、不思議なことに悲観的な気持ちは一切ない。

それどころか、低い生活水準(=低コストな生活)で満足できる方が、生きる上では有利だと思っているくらいだ。

これは、もともと私が節約に慣れているということもあるかもしれないが、やはり、ある程度計画的に生活水準を下げていることが大きいと思う。

よく、節約生活でセミリタイアしている人に対して、「生活保護以下の生活」という煽りを見かけるが、あれは的外れな指摘だ。

生活保護受給者の暮らしがどんなのかは詳しくは知らないが、おそらく彼らは計画的に生活保護受給者になったわけでもなければ、計画的な節約もできていない。

基本的には、いつもお金がなくて困っている状態だ。

一方、計画的に節約生活をしている人は、支出の額は生活保護と同等かそれ以下かもしれないが、支出の内容は全く違うだろう。

お金を使うのは、どれも自分に対して有益なものばかりで、かつ効率的。しかも、支出もしっかり管理しているから心に余裕がある。

生活保護受給者と比べるのはナンセンスと言わざるを得ない。


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