セミリタイアは孤独との闘い



たくさんの人を長期間にわたって観察することで、人生において最も人を幸福にするのは、良好な人間関係だということが分かっている。

逆に、人間関係に恵まれず孤独だと、幸福を感じにくい上に健康リスクまで高まるらしい。つまり孤独は有害であると。

そんなことは言われなくても何となく分かってた気がするが、これを科学的に証明した意義は大きいと思う。


この「孤独の害」は、セミリタイアする人、している人には、大きな問題だと思う。

セミリタイア志向の人は、基本的に人間関係を煩わしく思っていることが多い。

まあ、私もそう思っているのだが、だとしても、良好な人間関係までも否定しているわけではない。

彼らだって、良きパートナーや友人に恵まれるに越したことはないと思っているはずだ。

しかしながら、人間関係は一旦こじれると非常に面倒なことになるため、最初から避けているということが多い。

セミリタイア系のブログなどで、「外出先でカップルや家族連ればかりいると肩身の狭い思いをする」みたいことが書いてあるのをたまに見かける。

冗談で書いてるだけかもしれないが、もしかしたら、自分は幸福ではないと心のどこかで思っているのかもしれない。

特に、独身でセミリタイアする人は孤独必至なので、自分が孤独に耐えられるかどうかはちゃんと考えたほうがいい。

耐えられないのなら、たとえ仕事が辛くても、セミリタイアはしないほうがいいかもしれない。

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やはり、セミリタイアというのは、社会的動物である人間の本能から大きく外れる行為なんだろう。

まあ、本能に反するからこそほとんどの人にはできないわけで、それはそれでいいんだけど。

ただ、孤独を不幸に感じるというのは、結局のところ人間がそう感じるようにプログラムされているだけで、孤独だからといって、何か実質的な不利益があるわけでもない。

だから、孤独でも不幸を感じないようになれば、これらの問題は基本的には解決するんだけど、それは人間をやめる行為にも等しいので、かなり難しいと思う。

でも、私はセミリタイアしますけどね!


1 件のコメント :

  1. 昔は孤独は死を意味したから
    でも、今は死どころか最も快適な状態なのかもしれない。
    セミリタイアしても交流したけりゃそういう場はある。ボランティア、地域の行事、学習会、趣味のサークル
    結構金がかかるかもしれんが
    コミュ障は難しいかもしれん

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