投資をやったことがない、やろうとしている素人は、なぜあんなに不動産投資が好きなのか。
「サラリーマン大家」という言葉も聞き飽きた。
日本の持ち家信仰の影響もあるかもしれないが、やはり手堅い利回りで稼げると思っているのが大きい気がする。
あれはどう考えても不動産会社のポジショントークなんだが。
空室リスクが高い
不動産会社のポジショントークと同じくらい不動産投資のデメリットもネットに散々書かれているので、ここでは細かくデメリットを挙げることはしないが、やはり思うのは、個人レベル規模だと、空室リスクが高すぎるということだ。個人レベルでやるとしたら、せいぜいアパート1棟くらいの投資になると思うが、それだと部屋数が大して多くないので、1部屋でも空室になると家賃収入が大きく減る。
そうなれば利回りもがた落ちである。
不動産会社が言う手堅い利回り(笑)というのは、満室前提であって、空室リスクを全く考えていない。
人口が減少している日本という、不動産投資をするには難易度が高い環境も、空室リスクを高める要因である。
株式投資でも手堅い利回りは得られる
世の中には、何十年も安定して高配当を維持している会社がたくさんある。不動産の満室前提の利回りと比べたら低いかもしれないが、株でも5%くらいの配当利回りで買える銘柄はある。
安定した高配当株を買えば、後は寝てるだけで配当がもらえる。
しかも株なら、持っているだけで費用がかかることもない。
もちろん株にも減配リスクはあるが、何十年も安定して稼いでいる会社の減配リスクと、個人が買ったアパートの空室リスク、一体どっちが高いだろうか。
また、株は株価が変動して怖いみたいなこと言う人がいるけど、これは不動産も同じだからな。
不動産だって価格は日々変動している。ただ、それを見るのが買う時と売る時だけだという話だ。
あと、住宅ローンを組んで不動産を買うのは、株の信用取引とやっていることが全く同じである。
住宅ローンのほうが借りやすくて金利も低いというメリットはあるが、リターンを大きくするためにリスクも大きくしていることに変わりはない。
おわりに
個人が不動産投資をするのはリスクが高いだけで、絶対儲からないと言っているわけではない。ただ、儲けるにはそれなりに割安な優良物件を買う必要がある。
しかし、不動産会社が素人に勧めてくるのは、基本的に不動産会社が売りたがっている物件(ゴミ)である。
ちゃんと見分けられるのならいいが、借金してゴミを買ってしまったなら、それこそ目も当てられないことになる。
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