そのため、仕事を辞めれば、「自由になれた」って感じがしますが、しかしながら、実際は完全には自由になれていません。
たとえ仕事を辞めたとしても、生活する上では、どうしても「お金」という制約が付きまといます。
お金がない状態で仕事を辞めたら、すぐに次の仕事を探す必要がありますし、それができないのなら、制約の多い生活保護を受けることになります。
お金をある程度持っている状態で仕事を辞めたとしても、お金は無限にあるわけではないので、欲望のままに消費するということは出来ません。基本的には、ある程度の我慢や節約が必要になってきます。
現代社会にはいろいろなルールがありますが、その中でも最も大きい(普遍的な)ルールが「お金」でしょう。
現代社会で生きる以上、仕事を辞めて「労働」というルールから自由になれても、「お金」というルールからは自由になれないのです。
「お金」というルールとは、すなわち資本主義のことです。
資本主義とは、平たく言うと「お金を持っている人が偉い」「お金を稼げる人が偉い」というものです。
逆に、お金がなければ蔑まれるし、まともに生活することもできません。
これが分かっている人は、「お金」というルールの中で優位に立てる方法を考えようとします。
自分が働かなくても、不労所得で生活できる状態を「経済的自由」と言ったりしますが、これは完全に自由になっているわけではなく、所詮は「お金」というルールの中でうまくやっているに過ぎないのです。
それでも、お金から完全に自由になりたいというのなら、人のいない無人島にでも住むしかないでしょう。
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