婚活市場で自分を売り込みたいとは思わない

40過ぎて結婚できない人たち
私は独身で、結婚の予定もない。
かと言って、婚活して結婚相手を探そうという気にもなれない。

その理由の一つとして、婚活で相手に気に入ってもらうとするには、自分を取り繕って相手によく見せようとしなければならない、というのがある。

その場では自分を気に入ってもらえたとしても、その後付き合ったり結婚したりして、共に過ごす時間が多くなると、必ず綻びがでてきてしまう。
いわゆる「そんな人だとは思わなかった!」だ。

自分を取り繕うというのは、極端に言えば相手を騙していることになる。
それで結婚したとしても、うまくいく未来が想像できない。



これは、凄腕営業マンがゴミ商品をあたかも良いものだと思わせて、客に売りつけているのと同じだ。
その場ではいい買い物をしたと思うが、その後冷静に考えたらただのゴミだということに気づく。

じゃあ、自分を取り繕うのはやめて、素の自分を気に入ってもらうというのも、それはそれで傲慢である。
人の「素」というのは大抵ネガティブなものだからだ。

勝手な想像だが、結婚できない・しない人は、自分を取り繕いたくないが、素の自分を気に入ってもらえる可能性も低い、というジレンマに悩んでいるんじゃないだろうか。

結局は素の自分(ネガティブな面)をうまく隠していかないと、結婚生活は破綻の危機に晒される。
私はこれが何となくしんどそうだなあと思う。
(もちろん、多くの人は相手のネガティブな面もある程度は受け入れて、うまくやっているんだとは思う。ただ、それができなくて離婚に至った人もそれなりに多いと思う)


少し話は変わるが、「結婚」という制度は今の時代に合っていないように思う。
これだけ個人の価値観を重視する世の中で、生得的に考え方の違う男女を「結婚」という契約でがんじがらめにしても、うまくいかないだろう。

結婚する大きな理由は、子育てにおける経済的な不安からだと思う。(特に女性の場合)
今の社会では、シングルマザー(別にシングルファザーでもいいが)になって、子育てに時間を取られて仕事ができなくなると、途端に貧困に陥るリスクがある。

今は離婚する夫婦も多いのだから、結婚することを奨励するよりも、シングルマザー(シングルファザー)になっても不利にならないような社会にするほうがいいんじゃないかな。
つまり、単身で子供を持つことによるデメリットを消すわけだ。
それで少子化が改善するかは分からないが。


以上は、結婚も子育てもしたことがない男の戯言だ。
そういう立場の人間の発言だということで軽く流してくれればいい。


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