徹底的に現実主義者でありたい

私にはこれといった才能はない。
いや、探したらあるかもしれないが、この歳になっても見つからないから、たぶん大したものはないと思う。

ただ、苦手なことや、ちょっと得意なことくらいはある。
こういった自分の能力を客観的に理解し、それを生かす方法を考えるのが重要なんじゃないかと思っている。



世の中の人間は、結構楽観的なところがある。
人はよく自分の能力を過大評価したり、自分には不幸が訪れないと根拠もなく思っている。

大きな成功を果たす人は、楽観的である場合が多いと言われている。
楽観的だと、リスクを厭わずに果敢にチャレンジできるからだ。

しかし、これで成功するには、運と能力が伴わないといけない。
特に、自分が無能であることを自覚せずに楽観的であることは、破滅に向かうことになる。

根拠もなく楽観的でいることは危険だ。
自分は大丈夫だと思い込んでいるから、高いリスクに気づかないし、何かあっても対処できない。

したがって、自分の能力を客観的に理解し、自分に何ができて何ができないかをしっかりと考えることができる「現実主義者」になる必要がある。
特に、これといった能力のない凡人には重要だ。

ちなみに、現実主義と言っても、悲観的になれというわけではない。
悲観的だと気持ちが落ち込んで何もする気になれないし、悲観が過ぎると生きる意味すら失って死にたくなってしまう。

あくまで自分の能力を理解して、出来ないことは潔く諦め、出来ること見つけてそれを伸ばすのであって、決して自分の能力を全否定するのではない。


私も以前はそれなりの楽観主義者だったと思う。
根拠のない自信みたいなのもあった。

世の中には、根拠のない過剰な自信を持った楽観主義者がたくさん破滅している。
こういう人たちは、私にとって最高の反面教師であり、そして最高の酒の肴でもあるのだ。



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