「お金が嫌い」と言う人がいる。
こういう人は大抵貧乏で、お金がなくて困っている。
だから、お金がなくても(お金を稼がなくても)暮らしていける世の中を切望し、それを正当化するために、「お金が嫌い」「お金は汚い」「金持ちは悪」とレッテルを張る、というか思い込む。
しかし、いくら貧乏と言えど、君たちはお金の便利さを享受してきたはずだ。
お金のない世の中とはどんなものか想像したことはあるのだろうか。
今の世の中では、食料や衣服、日用品などあらゆるものが、お店に行けば簡単に手に入る。
なぜこんなことができるかと言うと、お金があるからだ。
お金があるから、食料を作るだけの人や衣服を作るだけの人、ものを売るだけの人が存在できる。
そして、私たちは自分で作っていない食料や衣服を、お金と交換で簡単に手に入れることができる。
お金には価値交換の役割があるのだ。
もし、世の中にお金がないとどうなるか。
基本、すべて自給自足になる。
野菜を食べたかったら自分で畑を耕して野菜を育てなければいけないし、肉を食べたかったら自分で狩りをしないといけないし、魚を食べたかったら自分で海に行って魚を釣ってこないといけない。
車が欲しいものなら、まずは自分で鉄鉱石を採掘するところから始めなければならない。
考えたらすぐ分かるが、もうお金のない世の中に逆戻りすることはできない。
お金とは無縁そうなホームレスでさえも、日雇労働で稼いだお金で、酒やたばこを簡単に手に入れられるという便利さを享受している。
それでもお金と完全に縁を切りたいというのなら、誰もいない無人島で暮らすしかないだろう。
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