親の介護が辛い理由

私の親世代の人(50代後半)は、自分の親の介護をするような年代です。

私の祖父母も介護が必要な状態になってきており、私の親や親戚が介護しているのですが、その様子を見ると、介護する側は得てして楽しそうではありません。

親の介護が辛いという風潮は紛れもない事実のようですが、どうして親の介護は辛いのでしょうか。

一応断っておきますが、私は親の介護を経験していませんので、以下はほとんど想像で書いてます。


人間は親の世話をするようにはできていない

たぶんなんですけど、人間は本能的に自分の子供の世話をするようにはできていますが、自分の親の世話をするようにはできていないと思うんですよ。

親の介護が問題になってきたのは、人の寿命が飛躍的に伸びた現代になってからであり、それ以前は、介護が必要になる前に死んでいたはずです。

つまり、人の進化の過程において、「親を介護する」という機能はプログラムされていないんですよ。

子育てと違い、本能的にやりたいと思えない親の介護というのは、当然楽しいわけがなく、そこには義務感しかないのです。

無償で助けているのに感謝されない

もう一つの理由として、これも大きいと思うんですけど、子供に介護されている親を見ると、大抵子供に感謝していないというか、むしろ、至らないところを見つけては文句ばっかり言っている気がするんですよ。

でも、これってよくよく考えたらおかしいわけです。

子供は、普通は無償で親の介護をしますが、無償で助けてくれる人なんて滅多にいません。

他の人には文句を言わず、最も自分のことをよくしてくれる人にばっかり文句を言うのは、明らかに自分の首を絞める行為です。

そんなことをしていては、いずれ誰も(タダでは)助けてくれなくなります。

例えば、長男は親の介護をしているが、次男はしていないという場合に、介護されている親が長男に対してばかり文句を言っていると、長男の心が離れていくか、もしくは長男が病んでしまいます。

ここは、たとえ長男の介護に至らないところがあっても、長男には感謝し、何もしてくれない次男に文句を言うのが筋でしょう。(わざわざ文句は言わなくてもいいけど)

でも、なかなかそうはならないものなんですよねえ。

介護は外注が基本

というわけで、子供が親の介護をすると大抵不幸にしかならないんですよ。

介護はヘルパーか施設に外注するのがいいと思いますよ。私は。

「親に育ててもらったんだから介護しろ」という意見もありますが、これは子供の人生を私物化しすぎでしょう。

子供は親の介護をするために存在するわけではないですから。



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