会社は辞めないほうが合理的


離婚と解雇は、こんなに似ている。

当たり前ですが、経済合理性だけを考えたら、仕事が嫌でも会社は辞めないほうがいいです。

じゃあ、仕事がすごく嫌だとか、ブラック企業でとても辛いという場合は辞めるべきかというと、実はこういう場合でも辞めずに会社に居座るのが正解です。

ただし、正社員に限りますが。


日本は解雇規制の強い国です。

普通に出勤している社員を簡単に解雇することはできません。

つまり、仕事が辛くて辞めたいと思うのなら、辞めるのではなく、出勤だけして仕事をしなければいいだけなのです。

辞めれば給料はもらえなくなりますが、出勤さえしていれば給料はもらえます。

とりあえず出勤して、仕事は適当に断るか、やっているフリをしながらPCでソリティアでもして、定時になれば帰ればいいのです。

基本的に、業務命令(転勤等)に背くと解雇理由になりますが、仕事の成果の是非は問われません。

業務に従事している(出勤している)のなら、簡単には解雇されません。

もちろん、こんなことをやってたら、周りからはいろいろ言われたり、圧力をかけられたりするかもしれません。

しかし、恫喝や暴力行為があれば、明らかに会社側が不利になりますし、もし強制的にクビにされても、裁判を起こせば解雇無効になり、その後も給料をもらい続けることができます。


日本の会社は解雇規制が強い代わりに、社員にムラ社会的な滅私奉公を要求してきますが、現代社会にはムラ社会の掟より強い「法律」があるので、これを利用すれば、むしろ社員のほうが有利になるのです。

ということで、日本では正社員になった時点で、実は「勝ち」ではあるんですよね。

こう考えると、窓際族というのは、実はとても合理的な人たちだったのです。

・・・

実際、上記のことをやろうとすると、かなりの鋼メンタルが要求されますし、それに、こんなことをしたら、まずまともなキャリアは積めそうにないので、人によって向き不向きはあるでしょうね。

これが向いているのは、転職が絶望的な中年世代以上の人ですかね。

まあでも、いろいろ面倒そうなので、辞められる状態なら私はさっさと辞めたいですけどね。

ほんと、こんな雇用制度だから日本の会社はダメなんですよ。



1 件のコメント :

  1. ブラックに入社して給料泥棒するのが一番社会のためになるのかもしれん

    返信削除