何でも断定しちゃうプレゼンスタイル


よく、間違っていることや不確かなことでも断定して言い切っているブログが批判されてたりします。

しかし、この「断定して言い切る」ってのは、営業とかでよくやられていることだし、そもそも一般的に良いとされているプレゼン手法じゃないですか?


世の中は不確かなものばっかりなので、物事を正確に説明しようとするとどうしても「かもしれない」とか「可能性が高い」とか「(個人的にそう)思う」みたいな曖昧な表現だらけになります。

人間というのは損失を嫌う生き物なので、こういう曖昧な表現を使うと、たとえ正確な説明だとしてもネガティブな面を強く意識してしまいます。

だから、何でもかんでもまるで自信満々かのように言い切ったほうが聞き手は安心するわけです。

つまり、「良いプレゼン」とは、相手に物事を正確に伝えることではなくて、いかに相手を安心させる・気持ちよくさせる(分かった気にさせる)かなのです。

私も学生のときやサラリーマンのときに、このようなプレゼンがいいプレゼンだと散々叩き込まれました。

まあ確かに、営業だとか予算申請みたいな場合はしのごの言ってられないので、こういうプレゼンをするしかないというは分かります。

しかし、不確かなことでも断定したり、デメリットを一切明かさずメリットのみをごり押しするようなやり方は、個人的に好きじゃありません。

だってこれって、報道したいことだけを報道するマスコミの偏向報道と同じじゃないですか?

一時、こういうプレゼンばかりを作らされていたときは、かなり嫌気がさしてましたね。

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道徳的な意味で私はこういうプレゼンが嫌いですが、でも、一般ブログ等がこういうやり方をするなとは思わないです。

言論の自由だからというのもありますが、それよりも、みんな適当なことばっかりネットで書いていたほうが、ネットの情報は信用できないというのが世間一般の常識になって、国民にデマ情報に対する耐性が付くんじゃないでしょうか。

むしろ、ウソを言っちゃダメみたいな風潮があるほうが、出どころ不明の情報も信じてしまう人がたくさん出ませんかね…?


いいプレゼンというのは確かに聞いてて気持ちいいものです。しかし、それはただのエンターテインメントの1つとして受け取り、肝心の中身は中立な情報をもとに判断したいものです。


1 件のコメント :

  1. 嘘言っちゃダメと言ってすなおに聞く生き物じゃないからなあ人間は
    ブログははじめっから話半分で見るからまだましじゃない?

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