あなたがいなくなっても社会には何の影響もありません


セミリタイアした人に対して、「働かずに納税もしない社会のお荷物だ!恥を知れ!」と批判する人がたまにいます。

資産運用しながらセミリタイアしているのなら、金銭的リスクを取るという形で社会貢献している、と反論することもできますが、実際のところセミリタイアしている人のほとんどは低所得で税金もあまり払っておらず、社会にぶら下がっている感は確かに否めません。


この批判は確かにその通りなんですが、ただこういうのを見ると「じゃあ、あんたはどうなんだ?本当に社会に貢献しているのか?」って思うんですよ。

世の中「働いている人が偉い」と思われていますが、何をもって「偉い」とするかは議論の余地があるものの、社会貢献の度合いで言えば普通に働いていてもそんなに偉くないです。

多くの人が就いているホワイトカラーの仕事は、大抵はなくても困らないような内容のものばかりですから。

また、日本の所得税の約半分は年収1000万円以上の人が納めていると言われるように、大半のサラリーマンも大して納税はしていません。(サラリーマンは給与所得控除が大きいので、ある意味社会にぶら下がっているとも言える)

たとえ、あなたのやっている仕事が社会にとって必要な仕事だったとしても、それを必ずしもあなたがやる必要もありません。

世の中、「この人じゃないとダメ」みたいな仕事なんてほとんどなく、多くの場合働く人の頭数が重要なのであって、誰が働くかなんてのはどうでもいいのです。

だから、あなた1人がその仕事を辞めたところで代わりにやる人はいくらでもいますし、それで社会に与える影響なんて何もありません。

選挙はそれなりの人数が投票する必要がありますが、私1人が投票しなかったからと言って選挙結果に与える影響はほぼないのと同じです。

しょうもない仕事にしがみついて給料をもらってる時点で、あなたも社会にぶら下がっているんじゃないですか?

中には、替えの利かない人材で、社会にとって必要な仕事をしており、さらに高額納税者みたいな人もいるでしょうが、無職を叩いているような人がこういう人である可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

無職に対してマウントを取ってカタルシスを得るのもいいですが、少しは自分はどうなのかと考えてみたらいかがでしょうか。


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