セミリタイア民は上級国民なのか下級国民なのか



橘玲氏の「上級国民/下級国民」を読みました。

日本社会のこれまでとこれからについての分析は面白かったです。

ところで、本の内容からは離れますが、セミリタイア民というのは上級国民なのか下級国民なのかが、ふと気になりました。

実際、セミリタイア民って社会の中でどういう立ち位置なのかよく分かりませんからね。


まず、「セミリタイア民」と言っても、いろんなタイプがありますから、ここを少し絞りましょうかね。

ここでは、資産の運用益もしくは取り崩しだけでギリギリ質素に暮らしていける状態を想定します。

現在、実家で細々と配当金生活している私もこれに該当するかと思います。

また、「上級国民」と「下級国民」の定義もよく分かりませんが、本を読んだ感じでは、いわゆるリア充で、高所得もしくは十分な資産を持ってる人は上級国民、それ以外が下級国民って感じですかね。

基本的に、高所得でもなく資産も持ってない人は下級国民になるかと思います。


こう考えると、セミリタイア民はまず上級国民ではないですよね。

ギリギリな生活しててリア充にはほぼなれないし、もちろん高所得でもありません。

資産はそれなりにありますが、あると言っても人1人がギリギリ生活できるくらいですから。

じゃあ、下級国民なのかっていうと、セミリタイア民は労働はしなくていいわけで、ここがすごく大きくて、これだけで下級国民ではないと言えます。

では、上級と下級の中間かというと、これも微妙で、いわゆる「中間層」って、資産はないけど、それなりの所得を労働で稼いでそれなりの生活を送ってる層だと思うのですが、これってセミリタイア民とは限りなく正反対の性質じゃないですか?

まあ、中間層とも言えなくもないですが、そう言ってしまうと非常に違和感があるのは、セミリタイア民は社会との関わりをほとんど持たないからではないでしょうか。

どちらかというと、山籠もりしている仙人とかのほうが近いと思います。

仙人は上級・下級とかいう以前に、社会の理からは外れた存在です。

つまり、セミリタイア民も、仙人ほどではないにしろ、社会からはある程度距離を取った人たちですから、上級・下級という分類ができない特殊な存在なのではないでしょうか。

うーん、結局よく分からない結論ですね。






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