今も根強い人気がある高配当株投資ですが、最近はパフォーマンスが悪くて何かと批判されがちです。
私は訳があって敢えて高配当株を買ってますが、今回はその理由について書こうかなと思います。(実際は配当を出してれば高配当じゃなくても買ってますが)
理由その①:安定収入がほしいから
よくある理由で、かつよく馬鹿にされる理由です。
何で馬鹿にされるかというと、資産形成の段階では配当は必要ないからですが、セミリタイアした後だと話は違います。
働いてないなら、配当はある程度の安定収入が予測できる数少ない収入源です。
安定収入があったほうがいいというのは気持ちの問題でもありますが、収入が予測できたほうが何かと便利なことだってあります。
これに対する反論としては「無配株や無分配投資信託を取り崩せば同じことだし、税制上も有利」というものがあります。
確かに理論上はそうですが、実際は株価が変動するので、株価下落時の取り崩しは資産減少を早めることになります。
一方、配当は最初から金額が決まっているので、再投資しなければ増えませんが、減りもしません。
ちなみに、私は低配当株は否定していません。現在低配当でも、長期的に増配できそうなら買うことは普通にあります。要は安定してればいいわけです。
話は逸れますが、個人的には普段低配当だけど、何らかの外部要因で株価が下がって高配当になっているケースが一番好きですね。
今回のコロナショックではそういう銘柄がありました。私の例でいうと、昨年ブラックロック(BLK)株を配当利回り4%近くで拾えたのはよかったと思います。
理由その②:銘柄を自分で選べるから
高配当株投資で一番やってはいけないのは減配銘柄を掴むことです。
簡単に減配されてはわざわざ高配当株を買う意味がないので、高配当株投資ではとにかく減配リスクの低い銘柄を選ぶことになります。
したがって、この時点で投資信託は選択肢から外れます。
どの投資信託も減配リスクの高い景気敏感株が普通に入ってますからね。不況が来るたびに収入を減らされては困ります。
銘柄を選べないという理由から、高配当ETFも当然買わないです。
特に、なぜか人気の「SPYD」というETFは、私からしたら一番あり得ないです。
だって金融と不動産セクターで4割超とか、減配してくださいって言ってるようなものじゃないですか。高配当株投資で買ったらいけない銘柄の詰め合わせセットでしょあれは。むしろキャピタルゲインを狙う投資に向いてます。
一方、最近は不人気の「HDV」は、高配当株ETFでは一番マシなほうだと思うんですよね。基準は不透明とは言え、一応減配リスクの低い銘柄が選ばれてますから。
実際、コロナショックでの減配もHDVは比較的軽傷で、組み入れ上位で減配した銘柄は多分ないんじゃないでしょうか。
まあ、トータルリターンがいまいちなので結局見向きもされてないですが。
まとめ
ということで、私が高配当株を買っているのは、①セミリタイア後の安定収入のため、②減配リスクの低い銘柄を自分で選ぶためですが、これは自分で銘柄選定できるという前提です。
そのため、高配当株投資は誰にでもできるというわけではありません。
かく言う私も、直近で減配銘柄を2つ掴みました。
1つはJTです(笑)。もう1つも日本株ですが、そっちは高配当でもなかったんですけどね。まあ私の見る目がなかったようです。
とにかく、安定収入が目的の高配当株投資で減配銘柄を掴むのは完全敗北です。そのため、銘柄選定はかなり厳しくやる必要があります。
これができないなら、投資信託を買って分散させたほうが全然いいです。それも高配当ETFじゃなくて、もっと銘柄数の多いインデックスを採用したやつで。
じゃあ、安定収入はどうするんだって話ですが、安定収入が欲しいなら働きましょう。
セミリタイアするということは結局その辺のリスクを負えるかどうかなのです。
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